Amazonの激安カフフェーダーは本当に使えるのか?実際に現場で使った正直レビュー

AV機材レビュー

現場でマイクの音を切るとき、スイッチ付きマイクを使うと
「バツッ」というノイズが出てしまうこと、ありますよね。

そんなときに便利なのがカフフェーダーです。
フェーダー操作で音量を下げるため、ノイズを出さずにスムーズに音を切ることができます。

※厳密には「カフフェーダー」は明確な規格名ではなく、
本記事では「音声をフェーダー操作で物理的にミュート/音量調整できる機器」を
便宜上カフフェーダーと呼んでいます。

定番のカフフェーダーといえば

カフフェーダーで有名なのは、TOMOCA / TCC-60

会社にも常備されていて実際に使ったことがありますが、
操作性・信頼性ともに文句なしの定番モデルです。

ただし、正直に言うと価格が高い

プロとして常用するなら納得できる価格ですが、
「とりあえず使ってみたい」「簡単な現場で使いたい」という個人用途だと、
少し手が出しづらいと感じる人も多いと思います。

Amazonで代替品を探してみた

そこでAmazonで「何か安くて使えそうなものはないかな」と探していたところ、
気になる製品を発見しました。

商品説明はこんな感じ。


スタジオおよびライブサウンド機器のプロのパッシブサウンドコントローラー
低ノイズ・干渉・幅広い互換性

……はい、よくある中華製の博打案件です。

しかも配送は1〜2週間。
明らかに中国から直送されるやつ。

「まあ、値段も安いし、試しに買ってみるか」

ということで、ポチ。

到着まで約2週間

注文から約2週間ほどで到着。
見た目はシンプルで、作りも値段なりではあります。

※繰り返しになりますが、本製品はいわゆる定番のカフフェーダーとは異なり、
正式に「カフフェーダー」として定義された製品ではありません。
本記事では、音声をフェーダー操作でミュート/音量調整する
「カフ用途」の機器として評価しています。

実際に使ってみた結果

良い点

  • モノラル→モノラル、モノラル→ステレオ、ステレオ→ステレオに対応
  • 標準ジャック対応なので、PC(ステレオミニ)→変換→XLRという使い方ができる
  • OUTPUTが2系統あり、分配用途としても使用可能(それぞれ独立したフェーダー)
  • マイク2本分を1台のカフフェーダーで操作できる

良くない点

  • TOMOCA TCC-60と違い、ファンタム電源は絶対NG
    (つまりコンデンサーマイクは使用不可)
  • フェーダーの目盛りはまったく当てにならない
    dB表記はありますが、実際の音量とは一致しません
  • フェーダー位置と実際の音量変化が一致しにくい
    抵抗のクセそのままで、音量変化をなだらかにする設計ではありません
  • フェーダーを素早く動かすと、わずかに摩擦ノイズが出ることがあります
    通常の現場やBGM用途では問題ないレベルですが、
    レコーディング用途などシビアな環境では厳しいです

結論:用途次第ではかなりアリ

これらの欠点は、自分の使い方からすると正直そこまで致命的ではありません

むしろ簡単な現場では、
「これで十分」「これがちょうどいい」と感じる場面が多く、
最近はこの機材を使う機会が増えています。

具体的な活用例

たとえば映像のVTR音出し(叩き)の場面。

OUTPUT2をモニター用に使い、
OUTPUT1を音響さんに送ることで、

  • 事前に音を確認できる
  • 叩きミスで音が流れる事故を防げる

といった運用が可能になります。

また、PowerPointにBGMを乗せるケースでも便利です。

「BGMで使いたいけど、フェードアウトできない」
「ボリューム調整がやりづらい」

そんなときに、このカフフェーダーがあるとかなり助かります。

価格を考えれば大満足

正直、この価格帯であれば、
購入して失敗してもダメージは小さいと思います。

結果的に今回は当たりだったので、
追加で2台購入し、現在は合計3台体制で運用しています。

検聴用途で使っている周辺機器

検聴用には、以下の機材を併用しています。

  • CLASSIC PRO / YXF003L
  • CLASSIC PRO / AMM211

まとめ

・定番のTOMOCA TCC-60は間違いなく良いが、価格が高い
・Amazonの激安カフフェーダーは制約はあるが、用途次第で十分使える
・簡単な現場やBGM用途なら、かなりコスパが高い

「プロ用の定番は分かっているけど、まずは手軽に使いたい」
そんな人には、選択肢のひとつとしてアリな製品だと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました