配信現場と自宅配信で求められる「ルーター性能」は違う
配信の相談をしていると、
「Pingが高いとダメですか?」
「回線速度が出てれば問題ないですよね?」
といった話をよく聞きます。
結論から言うと、
用途によって“気にするポイント”はまったく違います。
配信現場だけなのか、
自宅でゲーム+配信+Discordまでやるのか。
この違いで、必要なルーター性能は大きく変わります。
配信現場だけなら、実はそこまで高性能はいらない
まずは「配信現場だけ」を想定します。
多くの現場配信は、
- 映像・音声を一方向に送る
- 通信先は配信サーバー1箇所
- 同時通信は比較的少ない
この場合に重要なのは、
- パケットロスが出ないこと
- 上り帯域が安定していること
であって、
Pingが多少高いかどうかは、実はそこまで致命的ではありません。
現状使っているルーター:TP-LINK A6
現在、自宅・現場問わずメインで使っているのが
TP-LINK A6です。
A6は、
- MU-MIMO対応で複数端末を同時に捌ける
- 軽い同時通信なら安定して動作する
- IP割り振り含め、挙動が素直
という特徴があり、
配信現場での単体配信用途なら十分な性能だと感じています。
実際、現場配信で
OBSのDropped Frames(Network)やパケットロスは発生していません。
※現在生産終了となっているため、在庫限りとなります。
後継機種の場合は下記となります。
(完全な後継ではありませんが、同クラス帯で同時通信に強いという意味で近い立ち位置です)
Pingが高くても、配信は成立する
YouTube Liveなどの配信は、
- 数秒〜十数秒のバッファがある
- リアルタイム双方向通信ではない
そのため、
Pingが30msでも、80msでも、
安定していてパケットロスがなければ配信は成立します。
逆に、
- Pingが低くても
- 揺れたり
- 一瞬でもパケットロスが出る
この状態は、音切れ・映像落ちにつながり、
配信事故になりやすいです。
でも「自宅配信」は話が変わる
一方で、自宅で
- ゲーム
- 配信
- Discord通話
を同時に行う場合、話は別です。
この環境では、
- ゲーム:リアルタイム双方向通信
- 配信:常時アップロード
- Discord:双方向音声通信
- OSやクラウドの裏通信
が同時に走ります。
ここで問題になるのは、
回線速度ではなく「同時処理能力」です。
よくある勘違い
「スピードテストは速いのに、配信が不安定」
これは回線ではなく、
ルーターが同時通信を捌けていないケースが多いです。
自宅向けに検討している次のルーター
Archer GE230(予算重視)
予算を抑えつつ、
ゲーム+配信+通話を同時に行う前提なら有力候補。
- 同時通信に強い処理性能
- QoS機能あり
- MU-MIMO / OFDMA対応
TP-LINK A6からは、
明確に「余裕」が出ると想定しています。
Archer GX90(性能優先)
予算に余裕があればこちら。
- CPU性能が高い
- 同時セッション耐性が強い
- ゲーミング向け最適化が豊富
Pingの安定性・同時処理能力ともに、
自宅配信環境では安心感が高い構成です。
まとめ:用途でルーターの考え方を変える
- 配信現場だけ → 安定・パケロスなし・上り帯域重視(TP-LINK A6で十分)
- 自宅でゲーム+配信+通話 → 同時処理性能・CPU・QoS重視
「回線速度が出ているから大丈夫」ではなく、
どんな通信を、同時に、どれだけ流すかで考えるのがポイントです。
この視点でルーター構成を考えると、
配信の安定性がぐっと上がります。


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