イベント現場の下見ポイント|トラブルを減らすための確認項目まとめ

現場の動き方・チェックリスト

イベントや配信の現場って、当日にならないとわからないことが本当に多いですよね。
とはいえ、下見の段階でどこまで確認しておけるかで、当日のバタバタ具合は大きく変わります。

僕自身、映像・音響・配信の現場をいろいろ回ってきましたが、
「あの時ちゃんと下見しておけばよかった…」と反省したことが何度もあります。

この記事では、その経験も踏まえて、
イベント現場の下見で必ずチェックしておきたいポイントを、現場スタッフ目線でまとめました。


搬入ルートを見る|ここを甘く見ると全部押す

下見で一番最初に見るのは、僕はいつも搬入ルートです。
どんなに機材や進行が完璧でも、搬入に時間がかかるとそれだけで全体が押していきます。

  • 会場のどこから機材を入れるのか(搬入口)
  • 2F以上ならエレベーターの有無と寸法(台車ごと入るか)
  • 途中に段差や急なスロープがないか
  • 養生が必要になりそうな場所はどこか

ちょっとした段差でも、
重いケースや台車には普通に「致命傷」になることがあります。
「ここは人で持ち上げる」「ここは別ルートを使う」など、イメージだけでも決めておくと当日がかなり楽になります。


車両をどこに置くか|駐車場までの距離もチェック

搬入が終わったあと、
車をどこに置いておけるかも地味に大事です。

  • 長時間停めておける駐車スペースがあるか
  • 近くにコインパーキングがあるか(上限料金もチェック)
  • 会場〜駐車場までの距離(機材の「取りに戻り」が現実的か)
  • ハイエースなど背の高い車が入る高さかどうか

実際、
「近くにパーキングありますよ」→ 行ってみたら土日だけ上限なし
みたいなパターンも普通にあります。
Googleマップで料金まで見ておくと安心です。


電源の場所は必ず押さえる|これを見に行くと言っても過言じゃない

下見で「これのために来た」と言ってもいいくらい重要なのが電源です。

  • 壁・床・柱などにコンセントがどれくらいあるか
  • ステージ周り・客席後方など、どこから取りやすいか
  • 長距離延長が必要になりそうな場所はどこか
  • 電源盤や分岐回路表がある場合は、どの回路を使えるか

電源位置は撮影しておいて、あとで図面やメモに書き込んでおくと、
機材配置やケーブル長の計算がかなり楽になります。

「とりあえず近くのコンセントから取ればいいや」だと、
他の機器と同じ回路でブレーカーが落ちる、なんてことも起きるので要注意です。


会場の距離・高さを測っておく|ケーブル長を逆算する

会場の距離感や高さを測っておくと、
必要なケーブル長がかなり正確に読めるようになります。

  • スクリーンまでの距離(プロジェクター〜スクリーン)
  • カメラからスイッチャーまでの距離
  • 天井の高さ(照明の当たり方や配線のイメージ)
  • 卓を置けるスペースのサイズ

長いメジャーやレーザー距離計があると、
「なんとなく」ではなく数字で判断できるのでおすすめです。

あとから「あと2m足りない…」を防ぐためにも、
距離はざっくりではなく、一度ちゃんと測っておくと安心です。
とは言うものの意外に「あと2m足りない」が多いんですけどね笑


配線ルートを具体的にイメージする

配線ルートの確認も、下見のうちにやっておきたいポイントです。

  • ケーブルを床に這わせるのか、上から飛ばすのか
  • 養生テープやケーブルプロテクターが必要な場所
  • ワックスや塗装が剥がれそうな床(テープNGの可能性)
  • 人の動線と交差する場所(つまずきポイント)

ここを事前にイメージしておくと、
「当日になってからケーブルが邪魔と言われる」のを防げます。

配線ルートも、写真を撮ってメモに書き込んでおくと、
当日のスタッフ共有もしやすいです。


会場常設機材の仕様をちゃんと確認する

プロジェクターやミキサーなど、
会場にある機材を使う場合は「型番を見る」「端子を見る」の2つがかなり大事です。

  • プロジェクターの入力端子(HDMI / VGA / SDI など)
  • 対応している解像度(1080pが入らず1080iしか映らないこともある)
  • ミキサーの入力数と端子の種類(XLRが刺さらないパターンも多い)
  • 会場のパッチ盤(どこからどこへ線が飛んでいるか)
  • HDCPの影響で映像が出ない可能性はあるか

「プロジェクターあるからHDMI1本で行けるでしょ」と思って行ったら、
VGAしかなかったとか、そもそも1080pに対応していなかった、というのは本当にあるあるです。

気になる機材は、型番の写真を撮っておいて、
あとでメーカーサイトで仕様を確認しておくと安心です。


ワイヤレスマイクの周波数帯を確認する

マイクがワイヤレスの場合、「何の帯域を使っているか」は必ず聞いておいた方がいいです。

  • マイクは有線か、ワイヤレスか
  • ワイヤレスの場合、B帯なのか、専用帯(1.2GHzなど)なのか
  • 会場側のワイヤレスとの干渉が起きそうかどうか

B帯は他のイベントや会場設備と混線しやすい帯域です。
本番中に「急にバリバリ鳴る」「音が途切れる」が起きると、本当に冷や汗ものなので、ここは事前に聞いておくとだいぶ安心感が変わります。


配信がある場合はネット回線の状態を見ておく

配信をする現場では、回線チェックは必須です。

  • 有線LANが使えるかどうか
  • 上り速度(目安として最低10〜20Mbps以上)
  • ping値(応答速度)
  • jitter(ゆらぎの大きさ)
  • Wi-Fiのみの場合、複数キャリアでテザリングのバックアップが取れそうか

数字だけを見るよりも、
実際にテスト配信をしてみるのが一番確実です。
「数値は出ているのに、なぜか映像がカクつく」ということも普通にあるので、可能なら軽く実験しておくと安心です。


会場の“危険ポイント”もメモしておく

技術とは少し違いますが、
スタッフやお客さんの安全面のチェックも下見で一緒に見ておきたいところです。

  • 暗くて足元が見えづらい通路や階段
  • すべりやすい床(雨の日は特に危険)
  • ステージ裏の動線が狭い・ごちゃつきそうな場所
  • 熱がこもりやすい部屋(夏場の機材トラブルに影響)

こういう情報は、当日のスタッフ間で共有しておくと、
事故やクレームを減らせます。


まとめ:下見は「想定外を減らすための時間」

下見の目的は、「当日に初めて知ることを減らす」ことだと思っています。

電源・搬入・機材・配線ルート・回線・安全面…。
全部を完璧に把握するのは難しいですが、
事前に一度現場を見て、ざっくりでもイメージを持っておくだけで、本番の安定度がかなり変わります。

この記事のチェック項目をベースに、
自分の現場スタイルに合わせてカスタマイズしてもらえたら嬉しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました