先日、知り合いから
「舞台があるのでよかったら」
と声をかけてもらい、観劇してきました。
会場は、収容人数100名ほどの大会議室のようなスペース。
いわゆる劇場ではなく、仮設で舞台を作っている形でした。
役者のクオリティも高く、
普通に芝居として楽しめました。
ただ、職業病というか、
どうしても裏方の機材面が気になってしまいます。
今回の照明構成(ざっくり)
今回の舞台照明はすべて仮設で、
おおよそ次のような構成でした。
- フロント:LED PAR(上下)
- シーリング:客席後方からPAR
- スポット:客席後方から凸レンズライト
- 転がし:客席前方からLED PAR
- 舞台後方:凸レンズライト(サス的な位置)
細かい配置までは覚えていないのですが、
100人規模の空間としては、しっかり組まれていました。
気になったこと
今回、機材屋として一番気になったのが、
LED PARのフェードアウトです。
暗転に入るとき、
「スーッ…カクカク…消灯」
という感じで、
最後の部分が少し段階的に落ちて見えました。
小劇場や仮設照明では、
わりとよく見かける現象です。
LED PARで起きやすいフェード問題
ハロゲンのパーライトの場合、
フィラメントが冷えながら光量が落ちるため、
自然にフェードアウトしていきます。
一方、LEDの場合は
DMX値 → 明るさ
という変換で調光しています。
灯体によっては、
低輝度域で調光が荒くなり、
最後の数%で段階的に暗くなることがあります。
特に安価なLED PARだと、
8bit調光になっていることも多く、
フェードが滑らかに見えない場合があります。
改善する方法はある?
もし灯体側に設定がある場合、
まず確認したいのがディマーカーブです。
- Linear
- S-Curve
- Tungsten
などの設定がある灯体なら、
TungstenやSカーブに変更することで、
フェードがかなり自然になります。
もしディマーカーブが無い灯体の場合でも、
- フェード時間を長くする
- 低輝度部分を別フェードにする
といった工夫で、
ある程度改善できる場合もあります。
まとめ
今回の舞台は、劇場設備ではなく
大会議室に仮設で作られた舞台でした。
限られた機材の中で、
フロント・スポット・転がしなどをしっかり構成していて、
技術的にも興味深い現場でした。
舞台を観るとき、
つい照明や音響の使い方に目が行ってしまいます。
今後も観劇した際に、
機材屋目線で気になったことを
少しずつ記録していこうと思います。


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