結論:異メーカーのワイヤレスヘッドセットでも、受信機と周波数帯・変調方式が一致すれば受信できる場合があります。
ただし、推奨された使い方ではないため、あくまで自己責任での運用になります。
現場でクライアントから、
急遽ヘッドセットも使いたいという依頼がありました。
ワイヤレスマイクのヘッドセットは、
通常メーカーや機種が合っていないと使えないという認識でした。
ただ、社内在庫を確認したところ、
異メーカーの組み合わせで受信できることが分かりました。
この記事では、その組み合わせと、使えた理由・注意点を現場目線でまとめます。
状況:急遽ヘッドセットが必要になった
依頼時の構成にはヘッドセットは含まれていませんでした。
ただ、現場直前になって「ヘッドセットも使いたい」という追加依頼があり、
手持ちの機材で対応できるか確認することになりました。
メインのワイヤレスシステムとして用意していたのは、
audio-technica ATW-3212/C510HH1です。
試したのはサンワサプライのMM-SPAMP15WHM
社内在庫を確認したところ、
サンワサプライ MM-SPAMP15のワイヤレスヘッドセットがありました。
MM-SPAMP15はワイヤレスポータブル拡声器で、
ヘッドセット送信機が本体に内蔵されているタイプです。
受信機であるATW-3212側と周波数を合わせて試したところ、
問題なく受信できました。
なぜATW-3212で受信できたのか
ATW-3212の受信機(ATW-R3210)は、
変調方式FM、周波数帯806.125~809.750MHz(B帯)で動作します。
MM-SPAMP15のヘッドセット送信機も、
同じく806.125~809.750MHz(B帯)を使用しています。
周波数帯と変調方式が一致していたことが、
異メーカーでも受信できた理由と考えられます。
ATW-R92では音が来なかった
同じく手元にあったATW-R92でも試しましたが、
こちらは音が来ませんでした。
ATW-R92はトーンスケルチ回路を採用しており、
メーカー固有のパイロットトーンを受け取らないとスケルチが開かない仕様です。
MM-SPAMP15はAudio Technica向けのパイロットトーンを持っていないため、
受信できなかった可能性があります。
同じB帯対応の受信機でも、
機種によって結果が変わる点は注意が必要です。
装着の手軽さというメリット
通常のヘッドセットマイクは、
送信機を腰に付けてケーブルを這わせる必要があります。
MM-SPAMP15は送信機がヘッドセット本体に内蔵されているため、
顔にかけるだけで使えます。
ケーブル処理が不要なため、
急遽対応が必要な場面でも素早く準備できます。
特に、イベントの出し物など短時間の使用であれば、
充電の持ちも含めて十分対応できます。
注意点
今回の組み合わせは、メーカーが推奨する使い方ではありません。
- 動作保証はないため、使用は自己責任になる
- 音質はもともと高音質を求めるものではなく、音が出ればいい用途向け
- 充電式のため、長時間使用には向かない
- 受信機の機種によっては使えない場合がある
長時間使いたい場合は、
電池式の送信機タイプのヘッドセットを用意した方が安全です。
まとめ
ワイヤレス受信機は、周波数帯と変調方式が一致していれば、
異メーカーの送信機でも受信できる場合があります。
今回はATW-3212の受信機で、
サンワサプライMM-SPAMP15のヘッドセット送信機を受信できました。
ただし、同じB帯の受信機でもATW-R92では受信できなかったように、
機種によって結果は変わります。
推奨された使い方ではないため自己責任にはなりますが、
急な追加依頼への対応策として、頭の片隅に入れておくと役立つ場面があるかもしれません。

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